今回は「ダークゾーン(著者:貴志祐介)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】ダークゾーン、どんな話?
「ダークゾーン」とは、貴志祐介の小説で、謎の世界で繰り広げられるデスゲーム作品です。
物語の主人公は、プロ棋士を目指している塚田という人物。
彼は、見知らぬ者たちと共に「ダークゾーン」と呼ばれる未知の空間で目覚め、強制的に戦いに巻き込まれる所から始まっていきます。
・・・・
気づくと、闇の中。
塚田があたりを見回すと、炎のようなオーラに包まれた者たちが何人もいた。
なぜ、自分はここにいるのか?何をしていたのだったか…まったく思い出せなかった。
唯一思い出せたのは、自分が大学生で将棋の棋士を目指していることぐらい。
そのように呆然としていると、突然、甲高い奇妙な声が響いた。
「我々に与えられた猶予は、残り十五分というところだ」
訳分からない説明が、ただ淡々となされていく。
そんな中、塚田の頭の中に、指令のような内なる声が響く。
「戦え。戦い続けろ」
……正直、何が起こっているのかは分からなかった。
だがとりあえず、戦わなければ死んでしまうらしいことを本能的に悟る。
塚田は、17名の仲間達と共に、生き残りを賭けたデスゲームに挑んでいくのだが…
【口コミレビュー・感想】ダークゾーン 貴志祐介
“ダークゾーン”
上下巻合わせて16時間を超える長編をAudibleにて。
まず、ダークゾーンの世界観は嫌いではない。
ゲーム系の設定で、いきなりデスゲームが始まっていく…というのは今時珍しくはないが、展開が面白ければ普通に楽しめる物語だと思う。
ただこの小説の場合、中盤頃から飽きがきてしまうのが正直なところだ。
というのも、同じルールの勝負を8回ほど繰り返すので、戦いの流れは違くとも、さすがに飽きてくる。
登場キャラも魅力的ではないため、「もう倍速でいいや…」となってしまった。
また、毎回思うのは、なぜちょいちょい安っぽい恋愛パートを入れるのだろうか。
今回は一応、彼女との関係性が重要だったとはいえ、貴志祐介の描く恋愛関係はあまり好きになれない…(貴志祐介の作風は面白いものが多いのだが)
あと、おそらく「おい待て、そんなオチか」と思った人も多いのではないだろうか。
まぁ別に個人的には、あの落とし方でも良いとは思う。
ただしそれは、それまでの展開が面白ければ、の話。
ダークゾーンは展開が退屈だったからか、オチを聴いて、余計「は?」となった。
あれは、残念だ。擁護しようもない。
・・・・ダークゾーンの感想・評価は、こんな感じだが、
正直、ダークゾーンを聴くなら「クリムゾンの迷宮」という貴志祐介作品のほうが、ずっと面白いのでおすすめ。
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