今回は「硝子の塔の殺人(著者:知念実希人)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】硝子の塔の殺人、どんな話?
「硝子の塔の殺人」とは、知念実希人のミステリー小説です。
物語では、円錐状のガラスの建物内で起こる事件が描かれています。
探偵・刑事・霊能力者・小説家・雑誌編集者・料理人など、一癖も二癖もある職業の人達が登場するミステリー作品となっています。
・・・
ミステリーを愛する大富豪・神津島太郎。
彼の招待により、探偵・医師・刑事・霊能力者・小説家・雑誌編集者・料理人など、各界のさまざまな人物が一所に集められた。
場所は、円錐状に建てられた地上11階・地下1階のガラスの塔。
今夜、ここで重大な発表があるという。
しかし、神津島太郎の専属医である一条遊馬は、これを好機に神津島の暗殺を企んでいた。
そして見事、神津島太郎の殺害に成功する。
まだ誰にも見られていない…
密室殺人のトリックも上手くいった。
……このまま無事バレずに逃れられることができるのか。
【口コミレビュー・感想】硝子の塔の殺人
“硝子の塔の殺人”
推理ミステリー小説のおすすめで紹介されていたので、試しにAudibleで聴いてみることに。
今回の物語は、“主人公が殺人を犯したが、逃げ切れるのか?”という設定から展開していくストーリーとなっている。
犯人視点、つまり倒叙ミステリーのような感じで初めは進んでいく。
こういった展開は嫌いではないが、この小説は少し緊迫感が足りないな…と感じた。
一応、主人公の焦りのようなものも描かれているが、結構緩いので、手に汗握る…というのは期待しないほうがいいかも。
また、綾辻行人を始めとしたミステリー作家・作品を羅列しまくっているのは気になった。
作者がミステリー好きなのは良いが、人によってはその部分が冗長と感じる人もいると思う。
とはいえ、謎解きも丁寧に描かれており、物語の進みもスムーズ。
文体も読みやすく、どんでん返しもある展開なので、ミステリー好きはぜひ読んでみてはいかがだろうか。
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