今回は「クラインの壺(著者:岡嶋二人)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】クラインの壺、どんな話?
「クラインの壺」とは、岡嶋二人による小説で、仮想現実のゲーム世界を舞台にしたSFミステリー作品です。
(※岡嶋二人という著者名は、井上泉と徳山諄一のコンビ作家としての名前)
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応募したゲームシナリオ『ブレインシンドローム』が、新型バーチャルリアリティシステム「クライン2」のゲームとして採用された。
このゲームは次世代の最新型で、プレイヤー自らがゲーム内に入り込み、感覚までリアル体感できるというもの。
主人公は、テストプレイヤーとして参加することに。
そこへ同じくテストプレイヤーとしてバイトで来た、高石梨紗も加わることになった。
2人は、今までにない不思議なリアルゲームの世界に没頭する中、何か違和感を感じ始める。
「戻れなくなる前に引き返せ」
こんな警告をゲーム内で誰かから受け取った。
この〝ゲームの正体〟は、いったい何なのだろうか?
【口コミレビュー・感想】クラインの壺
“クラインの壺”
この作品はAudibleなどのオーディオブックにはなっていなかったが、設定が好みで引き込まれそうだったので、試しに読んでみた。
設定は今見ても面白そうな物語だが、初版は1989年と結構前の小説。
実際に読んでみると、序盤はなかなかに引き込まれ、どうなるのかが楽しみな展開だった。
ただ途中から、肝心のゲームシナリオがあまり面白くなかったので、少しダレたのが正直なところ。
また、登場人物があまり立ってなく魅力的ではなかったのも、読み続けるのが苦痛だった理由かもしれない。
口コミはそこまで悪くない評価だったが、個人的にはそこまで入り込めなかった小説だった。
クラインの壺