今回は「ユートロニカのこちら側(著者:小川哲)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】ユートロニカのこちら側、どんな話?
「ユートロニカのこちら側」とは、小川哲によるSF短編小説で、アメリカ合衆国の未来の生活を描いた物語です。
(※第3回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作品)
・・・
「アガスティアリゾート」
巨大情報企業マイン社は、サンフランシスコの特別提携区にて、実験的な都市を運営していた。
その内容は「個人情報(視覚、聴覚、位置情報など)を提供することで、豊かな生活を保証する」というのも。
物語は、実験都市「アガスティアリゾート」を舞台に、6つの異なる視点を描いた物語が展開されていきます。
個人情報をすべて提供することで得られる“高水準の生活”
その背後に潜むリスクとは何なのか?
情報社会の進展がもたらす影響や、個人の自由とプライバシーの喪失について考えさせられる小説となっています。
【口コミレビュー・感想】ユートロニカのこちら側
“ユートロニカのこちら側”
ゲームの王国などで有名な作家・小川哲のデビュー作。
題材は結構好きではあるのだが、物語としては少し物足りない。
というのも、起伏が少ないor弱いので、少し退屈だった。
それぞれ別の人物視点での短編構成だから仕方ないと言えば仕方ないが、
短編を繋ぎ合わせて1冊を作るなら、章を読み進めるごとに、続きが気になるストーリー展開だったらもっと良かった。
ユートロニカのこちら側