今回は「ウェルテルタウンでやすらかに(著者:西尾維新)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】ウェルテルタウンでやすらかに、どんな話?
「ウェルテルタウンでやすらかに」とは、西尾維新がAudibleのために書き下ろしたオーディオブック用の小説です(※オーディオファースト作品)
推理作家が主人公の物語で、町おこしを題材とした独特なストーリーが展開されていきます。
・・・
ある日、推理作家の主人公(言祝寿長)のもとに、1人の男が訪れた。
町おこしコンサルタント・生前没後郎
安楽市という衰退した地方を救うため、小説を書いてほしいとの依頼だ。
しかし、主人公が書く小説は、どれも自殺・殺人など人が死ぬ物語ばかり。
そんな自分に、どんな小説を書いてほしいと言うのか。
しばらく話を聞いていると、コンサルタントはこんなことを言い出した。
「私は安楽市を“自殺の名所”にしたいのです」
【口コミレビュー・感想】ウェルテルタウンでやすらかに 西尾維新
“ウェルテルタウンでやすらかに”
西尾維新の小説は傷物語ぐらいしか、ちゃんと読んだことはなかった。
が、Audibleのオーディオファースト作品で配信されたので、さっそく聴いてみることに。
まず、「こんな小説も書けるんだ」という驚きが最初にきた。
西尾維新は、物語シリーズのようなラノベ専門作家だと思っていたので、さすが人気作家だなと感じた。
(ライトノベルというより、ライト文芸よりの現代を舞台とした作品)
町おこしで“自殺の名所”とするアイデアも面白いし、登場するどのキャラも個性的。
主人公の語りについては、西尾維新特有の語り口調だったが、物語シリーズよりは変態性が薄れているので嫌いではなかった。
※傷物語の参考描写は、以下レビューで紹介している↓↓
ちなみに、“自殺志願者は見て欲しい”などと大仰な口コミもあったりするが、そこまでの小説ではないので注意。
自殺が題材だが、重々しくならず、もっとゆる~くラノベっぽく楽しみながら聴けるオーディオ作品。
物語の進みもスムーズで、冗長なシーンもほとんどないのが良い。
締め方もキレイなので、気になった方はぜひ隙間時間にでも。
無料キャンペーン!
※Audibleは、無料体験後の継続義務はありません。
>>「ウェルテルタウンでやすらかに」Amazon書籍版はこちら