今回は「アリアドネの声(著者:井上真偽)」という小説を評価レビューしていきます。
著者:井上真偽
ナレーション(朗読):上野翔
再生時間:6時間47分
【あらすじ・内容】アリアドネの声、どんな話?
「アリアドネの声」とは、井上真偽によるサスペンス小説で、災害救助用ドローンをテーマとした物語です。
この物語は、障がい者支援都市「WANOKUNI」にて、巨大地震が発生するところから物語は進展していきます。
皆が避難を完了する中、“見えない・聞こえない・話せない”という三重障害を持つ女性が地下に取り残されてしまいます。
崩落と浸水により、救助隊の侵入は不可能。
浸水まで、残り6時間。
主人公は彼女を救うため、ドローンを操りながら数々の困難に立ち向かっていきます。
【口コミレビュー・感想】アリアドネの声
“アリアドネの声”
巨大地震発生。地下に取り残された女性は、目が見えず、耳も聞こえない。
光も音も届かない絶対的迷宮。
生還不能まで6時間。
タイトルにも惹かれたが、このキャッチーな帯で読むことを即断した一冊。
こういった制限時間のある物語は、定番だからこそ著者の技量が試される。
まず、スムーズに物語が進んでいったので、飽きずに聴き続けられた。
読みやすい文体と、冗長的なシーンが少なかったのはGood!
そして要所要所に挟む、危機や謎も良かった。
例えば、救助途中、彼女の行動を見て沸き起こる疑惑。
“もしかして、彼女は目が見えているのではないか?”
この疑惑も含めた結末は、感動的であり、しっくりくる結末だった。
Audibleでも映画を観ているように楽しめる一冊。
建物内の仕組みはちょい想像しにくい部分もあるが、それを差し引いても面白い物語だった。
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