今回は「涼宮ハルヒの憂鬱(著者:谷川流)」という小説を評価レビューしていきます。
記事執筆時点では、「涼宮ハルヒの憂鬱」のオーディオブックは確認できませんでした。
今回の記事は、通常の書籍レビューです。
【あらすじ・内容】涼宮ハルヒの憂鬱、どんな話?
『涼宮ハルヒの憂鬱』とは、谷川流によるライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』の第1巻です。
テレビアニメ化された作品でもあり、第8回スニーカー大賞受賞作となっています。
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物語は、ごく普通の高校生活を送ることを望む主人公・キョンが、「宇宙人、未来人、超能力者」を探している破天荒な美少女、涼宮ハルヒと出会う所から始まる。
ハルヒは、キョンの何気ない一言をきっかけに、「SOS団」を結成。
しかし、このSOS団に集まったメンバーは、キョン以外の3人(長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹)が、実はそれぞれ本物の「宇宙人」「未来人」「超能力者」。
彼らによると、涼宮ハルヒは、無自覚に超常現象を引き起こす原因である「特異点」であると言う。
ハルヒの機嫌を損ねて世界が壊れてしまう可能性もあるので、それらを防ぐため観察するために集まったそうなのだが…
キョンは、ハルヒの気まぐれに振り回されながら、SOS団のメンバーたちと共に、様々な不思議な出来事が降りかかる。
【口コミレビュー・感想】涼宮ハルヒの憂鬱
〝涼宮ハルヒの憂鬱〟
第8回スニーカー大賞の受賞作品を読んでみた。
知名度が高いので、もちろん名前は知っていたライトノベル。
だが元々、たいしてこういった作品に興味がなかったので、小説どころかアニメも観たことがなかった。
ブームが去り何年も経った今、なんとなくだが読んでみようと思い立ち、手に取ってみたのだが…
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いや普通に面白いよ👍
ラノベなので、アニメや漫画が嫌いな人はダメかもしれないが、エンタメとして公平に楽しめる人なら読んでみる価値はある(まぁ今さらだが)
萌えキャラのような奴も出てくるが、気持ち悪いと感じるレベルの描写はなかったので、個人的には全然OK。
ただ、冒頭部分がちょっとモタッとしてて(主人公のよく分からん語りが続く)、気が早い人はここで離脱してしまう可能性はある。
それでも少し過ぎれば、物語がスムーズの展開していくので、飽きることは少ないと思う。
なによりこの小説は、キャラ作りがとても上手く、どのキャラも違いが出ていて面白い。
ここ最近のラノベは、どっかで見たことあるような借り物キャラが多かったので飽き飽きしていたが、さすがラノベ代表だけあって、涼宮ハルヒ以外のキャラクターも良い味が出ていた。
涼宮ハルヒは、現実にいたら明らかに嫌われそうな自己中キャラだが、物語として楽しむ分にはこのぐらいぶっ飛んでたほうが楽しめる。
また、文体の不満点として、
「」で括られていない部分なのに、なぜか会話の一文になってることも結構あり、初めは少し混乱した。
この小説は、平凡代表男(キョン)の一人称視点で進んでいくのだが、「」以外の文なら基本的に、心の声や状況説明が通常。
だがそこに、会話文も併用されていた。
これからから読もうと思ってる方は、少し注意が必要かもしれない。
(※少し調べてみると、独り言のような呟き表現との解釈もあるが、それにしても普通の書き方とは違うのでやはり注意が必要)
ここまでいろいろと感想を述べてきたが、
キャラ作りだけでなく、物語の構成もしっかりしていて読みやすいので、
アニメとかに偏見を持ってない人で、「聞いたことあるけど、まだ手に取ったことはない…」という人は、先入観を捨てて読み始めてみると、意外と楽しめるかもしれない。
涼宮ハルヒの憂鬱