今回は「地雷グリコ (著者:青崎有吾)」の小説をレビュー紹介していきます。
著者:青崎有吾
ナレーション(朗読):乃依実咲
再生時間:12時間
【あらすじ・内容】地雷グリコって、どんな話?
「地雷グリコ」とは、青崎有吾による学園ものの頭脳バトル小説です。
主人公である女子高生たちは、さまざまなことを賭け、立ちはだかる相手と勝負していきます。
勝負に使われるゲームは、世の中に元々ある遊びを改変して作られた、一風変わったゲームの数々。
地雷グリコで展開される「ゲーム内容」
- グリコ⇒地雷グリコ
- 神経衰弱⇒坊主衰弱
- だるまさんがころんだ⇒だるまさんがかぞえた
- じゃんけん⇒自由律じゃんけん
- ポーカー⇒フォールーム・ポーカー
このように、本のタイトルでもある“地雷グリコ”だけでなく、さまざまな種類のゲームが短編で構成されている書籍となっています。
【口コミレビュー・感想】地雷グリコ
文学賞3冠を達成したということで、すぐさま手に取ってみたこの一冊。
(※日本推理作家協会賞・謎解き重視の本格ミステリ大賞・山本周五郎賞)
読み終わった率直な感想は、
“アニメを観ているような気分”
こう言うと、ネガティブに受け取る人もいるかもしれないが、個人的にはプラスの感想。
わかりやすくキャラ分けされていて、構成も緻密に作られている。
頭脳バトルの内容についても、駆け引きがキャラそれぞれの心理描写があり、とても面白かった。
(まぁなんだか途中から、頭脳戦というより、一休さんのような“とんち勝利”ばかりになっていた気がするが、そこはまぁ…いいかw)
ラノベまではいかないライト文芸といった感じで、今風の小説でとても読みやすい。
こういった小説のほうが、今は親しみやすいのではないかと思う。
ライトな本なので、賛否は分かれるかとは思うが、
文学賞の小説はこうあるべき!などにこだわらず、地雷グリコのような本も賞を得ていくのは悪くない傾向ではないだろうか。
配信日:2025/1/17
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