今回は「形(著者:菊池寛)」という小説を評価レビューしていきます。
著者:菊池寛
声優・ナレーター(朗読):伊藤治明
再生時間:6分
【あらすじ・内容】形 菊池寛、どんな話?
「形」とは、菊池寛が書いた短編小説で、戦国時代の〝武具〟を軸にした物語です。
・・・・
戦国時代の武将・中村新兵衛は、「猩々緋の服折」と「唐冠纓金の兜」という華やかな武具を身につけ、槍中村として敵に恐れられる存在でした。
ある日、新兵衛は、初陣の若武者に頼まれ、それら武具を貸してしまいます。
地味な武具で戦場に出た新兵衛は、敵にいつものような敵の恐れがないことに気づきます。
一方、彼の武具を借りた若武者は華々しく活躍します。
新兵衛は最終的に、敵の槍に腹を貫かれてあっけなく討ち死にしてしまいました。
【口コミレビュー・感想】形 菊池寛
〝形〟
菊池寛の短編代表作をAudibleにて。
個人的に1番…かは分からないが、かなり好きな短編小説(ショートショートよりも短いくらい)
内容は前から知っていたが、なんとなく聴きたくなったのでAudibleで探してみたのだ。
この話は〝形〟という教訓が良い。
いろいろな見方ができるとは思うが、
〝中身よりも外見〟
世の中はこういう傾向が強い、というのが分かりやすい教訓の1つ。
もう少し深い読み方をする人もいるだろうが、
この〝外見〟には、いろいろな意味合いが含まれている。
単なる容姿などの見た目もそうだし、社会的地位などもそう。
ほとんどの人は、外から得られる〝分かりやすい指標〟でしかで相手を評価していない。
その人の行動を正当に判断するよりも、その人が誰か?(どんな実績か見た目はどうか、もっと言えば、多数派はその人のことをどう言ってるか)というフィルターを通して、物事の良し悪しを決めている。
もちろん、その分かりやすい指標だけで判断せず、中身を冷静に見極めようとする人もいるが、そういった人はあくまで少数派。
残念なことに多くは、そうでない人で溢れているのが現実。
こういった現実を考えると、
中身を磨き続け本当の実力を身に着けることも大切だが、その中身を何か〝形(分かりやすい指標)〟にして表現しないと、周りは評価してくれない(分からない)というのを心に留めておく必要がある。
そうでないと、どんなに殊勝な心掛けを持って生きていても、周りは分かってくれない…という状況になってしまいかねない。
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