今回は「傷物語(著者:西尾維新)」という小説をレビュー紹介していきます
著者:西尾維新
ナレーション(朗読):井上麻里奈
再生時間:12時間46分
【あらすじ・内容】傷物語って、どんな話?
「傷物語」は、西尾維新によるライトノベル作品で、彼の人気シリーズ「物語シリーズ」の1つです。(※時系列としては、1番初め)
この小説は、シリーズの中でも特に主人公・阿良々木暦が吸血鬼の女、キスショットと出会った時の物語を描いています。
物語は、彼が吸血鬼に襲われ、彼女との関係や、彼を取り巻くさまざまな怪異と向き合う過程を中心に展開します。
また、アクション要素も含まれており、緊張感のある展開が繰り広げられます。
全体として、キャラクターの深い心理描写と緊迫したストーリーが魅力の作品です。
【口コミレビュー・感想】傷物語
~物語。
「どこかで聞いたことあるワードだな…」と思い、Audibleで聴いてみた1冊。
少し調べてみると、この作品は物語シリーズとして有名で、著者の西尾維新も界隈ではよく知られた存在。
そして、この「傷物語」は、そのシリーズの第2作目だが、時系列的には1番最初にあたるという。
まぁ特にそこらへんの事情は知らずに、聴き進めてみたのだが、、
↓↓
なかなかに癖の強い表現。
強烈なのだ。
好きな人は好きだが、嫌いな人は生理的に受けつけないくらいの表現力ではないだろうか。
詳しくは読んでみて欲しいのだが、
例えば、まぁまぁ早い段階で、風で制服のスカートがめくれるパンチラシーンがある。
そのシーン自体は、漫画などいろんな所でよく見るシーンだが、
西尾維新の場合、パンツやスカートの裏地について、これでもかというぐらい事細かに描写している。
中身は丸見えとなった。決して派手ではない──しかし、惹きつけられた眼をそこから逸らすことを決して許さないような、上品な下着だった。清楚な純白色である。際どい形をしているというわけでもない、布面積の数値はむしろ大きいほうだろう。幅も広く、生地も厚いそれである──断じて扇情的ではないし、そういう意味では色気に欠けていると言っていいのかもしれない。しかしそのあまりの白さに僕は眩しささえ憶えた。そして決して地味ではない。センターの部分には、白地に白い糸で、複雑な模様の刺繡が施されていた──恐らく花をあしらっているのだろう。左右対称のその模様は、下着全体のバランスを絶妙に彩っている。そして刺繡の中央上部に、小さなリボンが飾られていた。そのリボンで全体の印象が更に引き締まる。更にその小さなリボンのすぐ上には、
※引用元:傷物語 (講談社)
上記の抜粋は、ほんのほんの一部。
この一瞬だけの描写で、結構な文章を費やしているのだ。
その描写への情熱・変態性こそが、一種の文学という見方もできるし、否定はしない(ギリギリの理性で)
ただ、西尾維新作品は、やはり好みが分かれる内容だとも感じた。
確かに顔出しは、しにくいだろうな…
まぁラノベに限らず、男性著者の場合、性的描写は意外とあるのだが、それらと比べても、変態性を強く感じるのは間違いない。
とはいえ、傷物語の世界観は、好みだった。
なので、最後まで聴き進められたが、あの描写はどうも合わないな…
(……西尾維新の別作品は、どんな表現なのか気になってもきたがw)
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