今回は「護られなかった者たちへ(著者:中山七里)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】護られなかった者たちへ、どんな話?
「護られなかった者たちへ」とは、中山七里のミステリー小説で、特に“生活保護”の社会問題をテーマにした作品です。
この物語は、連続殺人事件を背景に、被害者たちの声を通じて社会の暗い側面を描いています。
・・・
仙台市の保健福祉事務所の課長・三雲忠勝は、手足や口の自由を奪われた餓死状態で発見された。
事件の調査でわかったのは、三雲は職場や家庭で問題を起こすような人物ではなく、逆に人格者として評判が高かったこと。
とても誰かに恨まれるような人物ではない…
いくつかの線で捜査にあたっていたものの、手がかりは一向に掴めなかった。
そんな中、刑務所から出所したばかりの模範囚・利根勝久と三雲との繋がりに気づいた刑事がさらなる調査に乗り出すのだが…
【口コミレビュー・感想】護られなかった者たちへ
“護られなかった者たちへ”
中山七里の小説の中でも、特に評価の高かった作品をAudibleで聴いてみた。
なんとな~く気軽に聴き始めた、中山七里の小説。
中山七里の小説は、前に「こちら空港警察」というのを読んで微妙だったので、あまり期待はしていなかったのだが、、
これは人気作と呼ばれるだけあって、なかなかに引き込まれる展開だった。
国の制度(生活保護)の闇を突く“護られなかった者”に焦点を当てた作品で、結構感情が揺さぶられる物語だった。
最後の方にはどんでん返しなどもあり、エンタメ小説としても優秀だと思う。
ただ、少し公務員が嫌われそうな内容ではあるので、公務員の方(特に保健福祉の方)が読む場合は注意が必要。
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