こんな誘拐ある?「野良犬の値段 百田尚樹【口コミレビュー・感想・評価】

今回は「野良犬の値段(著者:百田尚樹)」という小説を評価レビューしていきます。


【あらすじ・内容】野良犬の値段、どんな話?

野良犬の値段」とは、百田尚樹が描いたサスペンス・ミステリー小説です。

この物語は、ネット上に現れた謎の“誘拐サイト”から事件が発展していきます。

6人のホームレスを誘拐し、新聞社やテレビ局などに身代金を要求

一見、誘拐など成り立たない図式に見える中、犯人は何を考えているのか?何者なのか?といった謎を追うサスペンス・ミステリー小説となっています。


【口コミレビュー・感想】野良犬の値段 百田尚樹


野良犬の値段

百田尚樹が書いたミステリー小説。


百田尚樹の小説は、以前「海賊と呼ばれた男」を読んだことがあったが、とても読みやすくて心揺さぶられる、とても良い物語だと感じていた。

そのため、他のも読んでみよう…と思っていて、今回「野良犬の値段」というのを手に取ってみた。

どうやら百田尚樹は、あまりミステリー小説は書かないようで、帯でもその点が強調されていた。

だが、ミステリーというより、サスペンス小説と言ったほうが正しいかもしれない。

一応、ミステリー要素はあるのだが、本格ミステリのような推理要素はほぼないので、それを期待している方は、別の作品を読むことをおすすめする。

とはいえ、この「野良犬の値段」は“ホームレスを誘拐し、新聞社やテレビ局に身代金を要求する”という面白い設定で始まる。

読みやすさも抜群で、構成も冗長な部分がほとんどないので、最後まで飽きずに楽しめる、かなりおすすめの作品。

ちなみに、面白いが、ドラマ化などは難しいと思う。理由は読めばわかるが、テレビ局やら新聞社がまぁまぁ揶揄されているから(テレビ局などに縛られずに映像化できるなら、ワンチャンあるかな?)

つまり、「野良犬の値段」は小説でしか楽しめない…といっても過言ではない作品なので、気になった方はぜひ読んでみてはいかがだろうか。


野良犬の値段