今回は「水滸伝 一 曙光の章(著者:北方謙三)」を紹介しながらレビューしていきます。
【あらすじ・内容】水滸伝一 曙光の章って、どんな話?
「水滸伝一 曙光の章」は、北方謙三の歴史小説で、中国の四台奇書である水滸伝をもとに描いた物語です。
今作は全19巻あるうちの第一巻となっています。
水滸伝は、12世紀の中国・北宋末期を舞台に、重税と暴政に苦しむ民たちの姿を描いた物語です。
腐敗した政府に立ち向かう者たちが現れ、世直しの志を胸に官軍に挑む様子が描かれます。
地位を捨て、愛する者を失い、自らの命を懸けて戦う彼らの熱き生きざまが壮大に展開される本作は、第九回司馬遼太郎賞を受賞した傑作です。
【口コミレビュー・感想】水滸伝一 曙光の章
北方謙三の水滸伝。
全19巻ということで、なかなか手が出ずにいた作品。
今回、Audibleで配信され、少しずつ聴いてみることを決意。
ナレーションは松平定知という、元NHKアナウンサー。
聴いてみればわかるが、北方謙三作品にピッタリの渋い声質。
ただ、声優のようにそこまで声分けをするわけではないので、聴き辛いと感じる人もいるかもしれない。
さて、水滸伝の内容だが、
1巻だと、まだそこまで動きはなく、国(官軍)と戦う前の準備段階といった感じで終わっていた。
まぁ19巻もあるので、それも普通か。
とはいえ、面白くないわけではなく、“脱獄”を描いた部分は、思わず聞き入ってしまった。
北方謙三の短くキレのある文体が、よりその緊迫した状況を際立たせていた。
また、Audibleで聴く難点としては、キャラクターがたくさん出てくるので、頭がごっちゃになりやすいということ。
(一気に聴くならいいが、ちょっとずつ聴くと「あれコイツ誰だっけ?」となってしまう)
なので、Amazonの水滸伝サンプルで見れる、冒頭の登場人物の部分だけスクショして、確認しながら見るのも良いと思う。
まだ戦いの準備段階であるのに、ここまで緊張感を感じながら読めたのは、さすが北方謙三の筆力だ。
続けて、第2巻も読んでみたいと思う。
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