今回は「墨のゆらめき(著者:三浦しをん)」という小説を評価レビューしていきます。
著者:三浦しをん
声優・ナレーター(朗読):櫻井孝宏
再生時間:6時間43分
【あらすじ・内容】墨のゆらめき、どんな話?
「墨のゆらめき」とは、三浦しをんの小説で、ホテルマンと書道家の交流を描いた物語です。
(※Audibleのオーディオファースト作品)
・・・
老舗ホテルで働く続力。
続力は、案内状の宛名書きを依頼するため、書道家の遠田薫のもとを訪れた。
そこで出会った遠田は、書道家のイメージとは、およそかけ離れた粗暴な男であった。
自分とは全く違うタイプの人間ながらも、悪い人間ではないと感じ、続力は次第に遠田の魅力に引き込まれていった。
2人は業務外でも食卓を囲むほどの仲になり、徐々に関係を深めていく。
そんなある日、遠田から一通のメールが届く。
「ホテルとの提携を打ち切りたい」
続力は訳が分からず、ただ困惑するばかり。
彼は遠田のもとへすぐさま訪れることを決めるのだが、そこで遠田の知られざる過去を知ることになる。
【口コミレビュー・感想】墨のゆらめき
“墨のゆらめき”
三浦しをんがAudibleのために書き下ろした、オーディオファースト作品。
ホテルマンと書道家のちょっと変わった関係性を描いた物語。
大きな波乱がある物語ではないものの、
書道の心理・芸術面を文章で表現している点がとても興味深かった。
普通の人生を送ってきた主人公・続力と、訳アリの人生を送ってきた書道家・遠田薫。
2人の対比もあり、遠田薫のキャラ個性がより際立っていたのも良かった。
ちなみに、書道家の小説ではないが、
画家の人生を描いた「黄昏のために(著者:北方謙三)」という小説がある。
今回の“墨のゆらめき”は、この小説よりも、ずっと芸術家の心理が伝わってきた。
まぁ別に比べる必要もないのだが、“黄昏のために”があまりに微妙だったので、なんか言いたくなってしまった(__)
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