密度の低い小説「ソードアートオンライン1【口コミレビュー・感想・評価】Audible

今回は「ソードアート・オンライン1 アインクラッド(著者:川原れき)」というライトノベルを紹介しながらレビューしていきます。

著者:川原れき

ナレーション(朗読):木間萌

再生時間:10時間13分


【あらすじ・内容】ソードアートオンライン1って、どんな話?

ソードアートオンライン1 アインクラッド」とは、川原礫によるライトノベルシリーズの第一巻です。

この作品は、次世代の仮想現実MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)を舞台にしています。

約1万人のプレイヤーたちが、ゲームの中で閉じ込められ、現実世界に戻るためにゲームをクリアしなければならなくなるというストーリーです。

ゲームオーバーは、現実の死を意味する。

主人公のキリトは、この厳しい現実をいち早く理解し、ソロプレイヤーとして行動していきます。

彼はこのゲームの舞台である、巨大浮遊城アインクラッドで、クリア条件である「最上階層到達」を目指します。

そんな中、女剣士アスナとの出会いを通じて、運命が大きく変わっていくことになります。

果たして、キリトはゲームから脱出できるのか、生き残りを賭けた緊迫したバトルが展開されます。


【口コミレビュー・感想】ソードアートオンライン1 アインクラッド


ソードアート・オンライン

アニメで知ったが、小説には手を出してなかった一冊。

ラノベ界ではかなり有名な本を、とうとうAudibleを通じて読んでみることに。

まず、ラノベの中には、妙に説明しすぎる自己満足文体が多い中、

ソードアートオンラインは、結構読みやすく、冗長的な表現が少ないのがGoodだった。

“クリアしなければ、ゲームの中から出られない”

“ゲームの中での死は、現実での死”

という緊迫感ある設定も面白く、続きが気になる物語だった(最近では珍しくはない設定かもしれないが)

ただ、都合が良すぎる展開で、キャラや世界観に感情が入り込みにくかった。

例えば、

“100階(最上階)に到達すればクリア”という設定であるにも関わらず、いろいろすっ飛ばして、いきなり70階を超えたあたりから物語は進んでいく。

他にも、、

ヒロインであるアスナとの関係性も、いろいろな過程をすっ飛ばして、いきなり関係が親密すぎる。

もうそんな関係になったの?と、感情移入がしにくい。人間関係が雑に描かれていて困惑してしまった。

1巻におさめるという制約があったのかはわからないが、物語の壮大な設定に対して、展開が早すぎるのだ。

キャラや世界観に感情が入り込む前に、終わってしまった…という感じ。

まるでダイジェスト版を見せられているような気分だった。

ソードアート・オンラインは、設定がとても面白そうだっただけに残念。

第1巻は、“密度の低い”小説と言わざるを得ないだろう。


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