今回は「杜子春(著者:芥川龍之介)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】杜子春、どんな話?
「杜子春」とは、芥川龍之介の短編小説で、中国の古典文学をもとにした作品です。
この小説は、人間関係に疲れ仙人を目指そうとする若者の物語となっています。
・・・
春の日暮れ、洛陽の西門の下に立つ若者、杜子春がいました。
彼は元は金持ちの息子でしたが、今は貧困にあえいでおり、夕日が照らす中、彼は生きる希望を失っていました。
そんな時、片目眇の老人が現れ、杜子春に「夕日に映った自分の影を掘れ」と教えます。
彼はその通りにし、黄金を掘り当て、一夜にして大金持ちになり、周りに人も大勢寄ってくるようになりました。
しかし、贅沢な生活を続けるうちに、徐々に財を失い人も離れていき、再び貧乏に戻ります。
その後、再び老人と出会った杜子春は、再度の富を得ますが、結局周りは自分というより金に寄ってきているということに気づき、心が冷めて人間関係に失望していきます。
そして再度老人に出会った際、仙術を学ぶことを希望します。
老人は彼を弟子にし、峨眉山へ連れて行きます。
そこで杜子春は仙人の教えに従って、誰に何を聞かれても黙って待つように言われるのですが…
【口コミレビュー・感想】杜子春 芥川龍之介
“杜子春”
芥川龍之介の代表作の1つをAudibleにて。
芥川賞だけ見てると勘違いしそうになるが、芥川龍之介の作品はこのようなファンタジー系の作品が意外とある。
今回は仙人になるという過程で人間の心情を描いているが、今読んでもとても読みやすく多くの人に思考させやすい作品となっている。
(ただ、童話化された小説とはいえ、今の子供には少し古臭く読みにくいかも)
これまで芥川龍之介の小説に触れてこなかった大人が軽く手に取ってみるにはおすすめの一冊。
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