今回は「吉田同名(著者:石川宗生)」という作品をレビュー紹介していきます。
著者:石川宗生
ナレーション(朗読):下山吉光
再生時間:1時間32分
【あらすじ・内容】吉田同名って、どんな話?
「吉田同名」とは、第7回創元SF短編賞を受賞した、石川宗生の小説です。
主人公の吉田大輔(30代)は、帰宅途中に一瞬で約2万人(19329人)の同じ自分が現れるという異常事態に直面します。
全員が寸分違わぬ彼自身であり、原因は不明で対処のしようもありません。
報道がなされ、さまざまな考察が飛び交う中、彼は数百人ずつに分けられ、人里離れた場所に隔離されます。
隔離された環境で、彼らはどのような状況に置かれるのでしょうか。
【口コミレビュー・感想】吉田同名
“突如として、全く同じ自分が2万人近く発生”
とても惹かれるアイデアで、一気に最後まで聴き進めてしまった。
作者の思考も個性的なのが文章から感じられ、別の作品も読んでみたいと思える作家だった。
おそらく、こういったSF作品は好みで評価は分かれるだろうが、この物語のアイデアを聞いてピンときたら、ぜひ読んでみるのがおすすめ。
結末に関しては、曖昧なところがあったので微妙だったが、
それを差し引いても、最後まで読まずに終われない面白い題材だった。
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