切腹まで監視せよ「蜩ノ記 Audible【口コミレビュー・感想・評価】

今回は「蜩ノ記ひぐらしのき(著者:葉室麟)」という小説を評価レビューしていきます。

著者:葉室麟はむろ りん

声優・ナレーター(朗読):根本泰彦

再生時間:9時間45分


【あらすじ・内容】蜩ノ記、どんな話?

蜩ノ記ひぐらしのき」とは、葉室麟による時代小説で、第146回直木三十五賞受賞作です。

主人公・檀野庄三郎だんの しょうざぶろうが、切腹の期限が迫っている戸田秋谷とだ しゅうこくを逃げないように監視し続ける日々を描いた物語。

〝本当に彼は切腹ほどの罪を犯したのか〟と謎に迫る物語でもあります。


・・・・

主人公・檀野庄三郎は、ある失態を犯したが、家老の温情で切腹を免れた。

しかしその咎の代償として、幽閉されている元側用人・戸田秋谷の監視役を命じられる。

秋谷は、かつての不義密通の罪で切腹を宣告され、その10年間、家譜を編纂するという任務を与えられ、幽閉生活を送っていた。

庄三郎は、秋谷の家に住み込みながら、彼の真摯な人柄に触れ、次第に彼を敬愛していく。

〝彼のような人物が、本当に不義密通の罪など犯したのか〟

そんな疑問が庄三郎の中で渦巻くようになった。

過去に何があったのか?

主人公・檀野庄三郎は、真実を見極めるべく奔走する。


【口コミレビュー・感想】蜩ノ記 葉室麟


蜩ノ記

第146回直木三十五賞受賞作を、Audibleで聴いてみた。


武士の潔い生き様を描いた、美しくも切なさの残る物語。

波乱が少ないので退屈と感じる方もいるかもしれないが、個人的にはこの作家の他作品も読んでみたいと思える小説だった(※葉室麟作品は今作初めて)


また、文章が読みやすく、とても洗練されていると感じた。

読みにくい文章だと、Audibleなどオーディオブックで聴いても内容が飛んでしまいがちなのだが、この小説はそんなことはなく、物語の世界観に安心して浸れた。

あまり刺激的な物語ではないが、おすすめできる小説だ。


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